はじめに:現状の課題
日々のアイデアやログを残すためにObsidianのThinoプラグインを愛用しているが、書き込むまでのステップが地味に面倒になってきた
現状のステップ
- iPhoneの起動
- ロック解除
- Obsidian起動
- Thino画面へ遷移
- 入力
となっており、「思いついたら即メモ」を実現するには、このステップ数は致命的なので、もっと簡略化したい。
この記事のゴール
Obsidianアプリを開かずに、 iPhoneショートカットから最速でThino(デイリーノート)へ投稿する
改善後のステップ
- iPhoneの起動
- ロック画面のショートカット起動
- 入力
iPhone起動から3ステップ・約3秒で即メモ。
このスピード感が、思考のノイズを消し去り、思いつきを逃さない鍵となる。
重要な気づき(勘違いしていたこと)
ショートカット作成に躓いた最大の原因は、「Thinoへの投稿は、Thinoの投稿画面(API等)を経由しなければならない」 という思い込みだった。
「デイリーノートにただ追記するだけでは、Thinoの投稿として認識されず芝を生やせないのではないか?」と難しく考えすぎていた。

しかし、検証の結果 「Thino経由でなくても、デイリーノートの所定の場所に、所定の形式でテキストがあれば、Thinoはそれを投稿として認識する」 という仕様がわかった
つまり、「デイリーノートの末尾にテキストを追記するショートカット」 さえ作れば解決する。
ショートカットの作成レシピ
上記の仕様を踏まえ、以下のロジックでショートカットを組む。
処理の流れ
流れとしては
- 日付取得
デイリーノートのファイル名に合わせて書式設定(例: YYYY-MM-dd(E)) - 入力要求
メモしたい内容を自由に入力 - クリップボードへコピー
エラー時の保険用 - Thino投稿形式へ変換
「- HH:mm 入力したテキスト」の形式になるよう変数を結合 - ファイル確認 Obsidianフォルダ内に「当日のデイリーノート」が存在するか確認
- ある場合:後続処理へ
- ない場合:エラー終了
完成レシピ
実際のショートカットのイメージは以下の通り。

作成が面倒な場合は、以下からダウンロード可能。 自身の環境に合わせて「日付の書式設定」および「保存先のフォルダパス」だけ変更が必要。
おわりに
ショートカットは「作って満足」しがちだが、この仕組みは毎日活用できている。理由はシンプルで、「始めるハードル」が極限まで下がったからだ。
何事も習慣化するには、意志力に頼るのではなく、開始コストをゼロに近づける工夫が必要だと改めて実感した。
今後は「ファイルがない場合のエラー処理」部分を改善できないか模索してみる。
